COPDデータ集

COPDに関する統計資料

日本におけるCOPDの死亡者数と死亡率(人口10万対)

厚生労働省の統計によると2023年のCOPDによる死亡者数は16,941人、死亡率は14.0人でした。近年、少しづつ増加傾向となっています。COPDは20年以上の喫煙歴を経て発症する病気です。日本でも過去の喫煙率上昇の影響がCOPDによる死亡者数を増加させてきたと考えられます。これまで、男性の喫煙率が高かったため死亡者数も男性の方が多いですが、女性の方がCOPD発症リスクが高いという報告も発表されています。


参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html

■日本におけるCOPDの死亡者数と死亡率(1995-2023年)

日本におけるCOPD死亡者数

(出典:厚生労働省 人口動態統計)

COPD有病率(NICEスタディ)

順天堂大学医学部の福地氏らによる大規模な疫学調査研究NICEスタディ(2001年発表)の結果、日本人の40歳以上のCOPD有病率は8.6%、患者数は530万人と推定されました。しかし、2017年の厚生労働省患者調査によると、病院でCOPDと診断された患者数は22万人です。つまり、COPDであるのに受診していない人は500万人以上いると推定されます。多くの人々が、COPDであることに気づいていない、または正しく診断されていないことになります。また、日本人のCOPD有病率は、喫煙者と喫煙経験のある人の方が非喫煙者よりも高く、高齢者になるほど高くなる傾向があることがわかりました。

COPD有病率 COPD有病率

喫煙に関する統計資料

日本人の喫煙率(2023年)

厚生労働省の統計によると、現在習慣的に喫煙している人の割合は、男性では25.6%でした。男性で最も喫煙率が高い年代は40代で33.4%、続いて50代の31.5%となっています。また、女性の喫煙率は6.9%で、50代で最も高く11.7%でした。
全体の喫煙率は15.7%で、2003(平成15)年からの推移をみると男性・女性いずれのカテゴリーでもこの10年で有意に低下しています。


参考:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html

■喫煙の状況

日本におけるCOPD死亡者数

(出典: 厚生労働省 国民健康・栄養調査 2023年)

■喫煙率の年次推移

日本におけるCOPD死亡者数

(出典: 厚生労働省 国民健康・栄養調査 2023年)