COPDの原因
COPDは別名たばこ病と言われており、原因の90%以上は喫煙です。たばこなどの刺激で気管支に炎症が起こり、ついには肺胞が破壊されることによって、呼吸がしにくくなります。喫煙開始の年齢が若いほど、また1日の喫煙本数が多いほどCOPDになりやすく、進行しやすいと言われています。
日本では、昭和初期(1930年代)から1970年代まで、たばこ消費量の増加が続きましたが、それから約30年遅れて、COPD死亡者数の増加がみられます。下記のグラフには1936年(昭和11年)を1とした成人1人あたりのたばこ消費量の推移と、1970年を1としたCOPD死亡者数の推移を示しています。
その他、受動喫煙や大気汚染、職業的な塵埃、化学物質も原因と考えられています。
【出典】
慢性閉塞性肺疾患死亡者数:厚生労働省「人口動態統計」(1970-1990は肺気腫+慢性気管支炎)
たばこ消費量:下記のたばこ統計と人口統計より計算
- 公益財団法人健康・体力づくり事業財団「厚生労働省の最新たばこ情報」HP
紙巻たばこの総販売本数
http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd070000.html - 社団法人日本たばこ協会「紙巻たばこ統計データ」 年度別販売実績推移表
http://www.tioj.or.jp/data/index.html - 総務省統計局「人口推計」長期時系列データ
- 総務省統計局「平成27年国勢調査」